計画書から見たレゴランドがガラガラと評判でもつぶれない訳と今後の展開

レゴランドが平日にガラガラでつぶれるだとか、ディズニーランドの様にアトラクションの行列が長く列んで無いだとか、一部のブログやメディアで評判ですが、レゴランドとはどんな姿を目指していて、どんな経営状態なのか、資料を基に私なりに紐解いてみました。

 

 ●ディズニーランド、USJとの比較

  レゴランドジャパン 東京ディズニーランド ユニバーサルスタジオジャパン
面積 9万㎡ 51万㎡ 39万㎡
入場者数  200万人(目標)  3,190万人(‘2015)  1,390万人(‘2015)
総事業費 約320億円 約3,600億円(累計) 1,700億円(総事業費)
アトラクション数  40個~ 40個   41個
1DAY料金(大人) 6,200~ 6.900円  7,400円  7,600円
 1DAY料金(子供) 4,700~ 5,300円  4,800~6,400円  5,100円
年間パスポート(大人) 17,300円 63,000円 22,800円
年間パスポート(子供) 13,300円 41,000~53,000円 16,800円

面積は9万㎡ディズニーランド51万㎡、USJの39万㎡に比べると1/5~1/4とかなり小さ目です。これに対し、テーマパークの価値が、面積で図るものでは無いとは言え、1DAYパスポートの料金はほぼ同等であるので、批判されるのでしょう。規模が小さいのに料金は同等だと。

しかし、年間パスポートの料金で言えばディズニーランドの1/4~1/3と、比較的規模に比例しています。年間パスポートが安過ぎると言われていたUSJの、さらに0.75程です。

1DAYパスポートが高く、年間パスポートが安い効果

1DAYを高くし、年間パスポートを安くする戦略では、地元のお客さんに何度も足を運んでお金を落として貰う意図と、1DAYで遠方より来場する休日の入場者を減らし、近隣から平日でも来場する客を増やす効果があります。

またトーベン社長がインタビューでも語っていますが、名古屋を選んだのは、3世代同居率が高く、おじいちゃんおばあちゃんが孫と一緒に来場してくれることを狙ったからだそうです。つまり、ちょっと高くても(実際ネットでは2~3割引きのLEGOが定価で売られています)おじいちゃん、おばあちゃんが孫にLEGOを買ってくれたり、レストランでも高いメニューを注文してくれるのです。

また、大都市と言われつつ全国から人を集めるような観光施設を持たない名古屋市が、こういったテーマパークを欲したことにより、利害が一致したこともあったと思われます。

とは言え、累計で3600億円も掛けて作ったディズニーランドが、こつこつ上げてきたパスポート料金と、ほぼ同等なのですから、強気と言われても仕方ありません。しかし、これには、他国のレゴランドと価格を近くしたのと、混み方を調整するような意図があったと想像します。

〔海外の入場料〕
デンマーク 359kr.(6,002円)
フロリダ $73(8,140円)
イングランド £45(6,388円)

子供連れファミリーの為のテーマパークだから

レゴランド・ジャパンのターゲットは2~12歳の子供と、そのファミリーです。

子供をお持ちの方は判るのですが、小さな子供と一緒に、立ったままアトラクションを1時間待つことは、非常に困難です。

このアトラクション待ちの最中にもLEGOで遊べるスペースが造るなど、子供の為の工夫はされていますが、そもそも待ち時間を短くすることのが大切です。

そこで、オープン当初の入場者数をコントロールする意味で、1DAYパスポートの料金を高めに設定したのでは無いでしょうか。

それにより、当面の間、入場者数を制限し、落ち着いたところで割引料金やキャンペーン等によってお得感を出し、改めて入場者数を確保する戦略を取ったのだと推測されます。・・・考え過ぎ!?

そのコントロールは上手く行ったのかに思われましたが、恐らく、予想以上に批判記事や市、メイカーズ・ピア等からの要請もあったのでしょう、ゴールデンウィーク前の早い時期に”年間パスポート同行者半額キャンペーン”を開始してしまいました。

その結果、予想を超える入場者数に、初の”入場制限”を行う結果となったのです。

(記者)
 レゴランドが4月1日に開業しましたけども、市長、ちょっと一部ではあんまり、思った以上にお客さんが入ってないとの情報も入ってるんですけど、市長はどのようにお考えですか。

(市長)
 わしはまあ零細企業やってきましたんで、こういうことについては、実はどえらいデリケートで、いろんなところで情報も収集しておりまして、ちゃんと採算ラインに乗る、乗らせないかんと。同じ、企業努力ですけどね。しかし、名古屋市であんな巨大な駐車場つくったり、それからペデストリアンデッキ(高架歩道)、だで200億使っとるんですよ。レゴで300億、合わせて500億、名古屋城と同じなんですよ、あれ。だで今、さまざまな指示をして、分析をしとるとこです。調査をしがてら。

また、子供向けと言う点では、パークの面積が小さいことも良く考えられています。

中央のミニランドを通り抜ければ10分程でパークの反対側まで行けてしまいます。小さな子供連れでも移動し易いですし、孫と一緒に来たおじいちゃん、おばあちゃんにも行動し易い広さなのです。

アトラクションの内容も子供向けですが、これについては各エリアのまとめ情報をご覧になって下さい。

レゴランド・ジャパンにとっての適正な混み方

レゴランドの目標入場者数は、こちらの資料から分かりますが、わずか180万人(その後の公表は200万人)です。

この入場者目標はディズニーランドの2015年入場者数のわずか5.6%です。

よく、両テーマパークに比べてガラガラと言われますが、1㎡辺りの人数がディズニーランド58.8人/㎡。

USJ 35.6人/㎡。

に対し13.4人/㎡と1/4~1/3程度であり、そもそも低いのです。

ですから、他のテーマパークに比べて空いて見えるのは、予定通りであり、決して意図せず少ないと言うほどでは無いのです。

レゴランドって入場者不足でつぶれない!?

ディズニーランドの3600億円、USJの1700億円に対し、そもそもレゴランドジャパンの建設費は360億と1桁少ない上、名古屋から300億円も出資されています。

平成27年12月7日 市長定例記者会見

 レゴランド、300億円。正確に言いましょうか、レゴランドは総工費320億円。来場者予想が180万人。経済効果が640億円。駐車場が150億円。これは、地下から何やら出てきたということで19億円プラスで、今回補正だったと思いますけれど、合わせますと、490億円、ほぼ500億円の投資になります。

総工費320億円の内、300億円を名古屋市が出資してるなんて、ちょっと出し過ぎだと思います。レゴランド・ジャパンじゃなくて、レゴランド・名古屋と言って良いでしょう。

で、そうなると負債が相当小さい訳ですから、はっきり言って余裕なんじゃないでしょうか。

 

今後のレゴランド・ジャパン

とは言え、テーマパークとしては新鮮な魅力を発信し続け、継続的な入場者を得ることが無くては存続できません。

その点、レゴランド・ジャパンは他のテーマパークに比べ レゴ ・ニンジャゴー・ライブやパレス・シネマ、レゴ ・クリエイティブ・ワークショップ等、プログラムの内容を変更するだけで新しいコンテンツとなるアトラクションも多く、レゴ・ブロックで遊べるプレイエリアも時間と共に色褪せることもありません。

また、パーク内の各所でショー・アトラクションも開かれ、新しいものが提供されていますので、今後も楽しみです。

2018年、レゴランド隣には水族館「シー・ライフ」がオープン予定


実は下記レゴ・ホテルの1~2階がシー・ライフという体験型の水族館になるんですね。海外の例を見ると、参加型アトラクション的水族館で、子供がエサをやったり、生き物ビンゴで楽しむような施設の様です。おそらく海外と同じくパークとのコンボチケットも発売されるのでしょう。

大体、2~3時間で回れる規模ということで、宿泊客が、1日はレゴランド、1日はシーライフを楽しめるように作るようです。

2018年、レゴ・ホテル完成予定


8階建ての3~8階がホテル施設で、客室は252室を予定しているようです。

部屋のデザインだけでなく、色々と楽しめるようになっているようで、遠くの地域や、既にパークでよく見かける海外からの来客を期待できると思われます。
pirate-type.jpgkingdom-type.jpgadventure-type.jpgfriends-type.jpgLEGO California

2024年には2期工事による拡張

が予定されています。


LEGOLAND JAPANに係る事後調査計画書(工事中)56Kkeikakushoより

まだまだ拡張には時間が掛かりますが、計画書では大きなコースターも描かれていて、どんなアトラクションが出来るのか楽しみになってしまいます。
LEGOLAND JAPANに係る事後調査計画書(工事中)56Kkeikakushoより

 

色々な角度からレゴランド・ジャパンを紐解いてみましたが、つぶれそうだなんてとんでもない。

まだまだ進化するレゴランドに期待したいと思います。


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