2018年2月にレゴ BOOSTが発売され、プログラミングで作ったレゴを動かせる製品が、3種になりました。
これまでは小学生はレゴWeDo、それ以上はマインドストームEV3という対象年齢でしたが、レゴBOOSTが発売され対象年齢7~12歳の製品が重なることになりました。
「いったい小学生はどっちっを買うべきなんだ。」
WeDoとBOOSTを試してみて、その違いを報告します。
Contents
価格はほぼ同じ
レゴBOOSTはトイザらス オンラインでおよそ20,000円(税込)
楽天などでは26,000円くらいします。
内容物
レゴBOOST内容物
- 3種類のBOOST ブロック:
- ムーブハブ
- カラー&距離センサー
- 外部モーター
- 3種類の BOOST ブロックを含む合計847個のブロック
- ポスター1枚
- プレイマット
BOOSTにはWeDoに無いプレイマットやポスターが在るだけでなく、レゴブロックが800個以上という、かなりの量が入っています。
これだけのブロックがあると、レゴを組み立てる楽しさも増し、バリエーションも豊富にできます。
もちろん、自分の持っているパーツを足しても構いません。
WeDo内容物
- 専用ケース
- 仕分けトレイ用シール
- レゴ ブロックパーツ280個
- 電子パーツ
- スマートハブ
- パワーモーターM
- モーションセンサー
- チルトセンサー
WeDoで嬉しいのは、専用のケースに入っていることです。
ただ、レゴブロックがBOOSTに比べて半分以下であることからこそ、ケースに入れられるだとも言えます。
教材として使うことを前提に作られた為、生徒達が常に同じパーツを持った状態で始められるように、整理整頓に対する配慮がされているのだと思われます。
ただ、これだけだとオリジナリティを出すにはちょっと物足りないので、パーツを足すと良いでしょう。
組み立ての難易度は同じ・・・
どちらもレゴテクニックで使われている、コネクターピン等の十字軸(断面が十字の棒)等のパーツが随所で使われているので、小学3年生程度で無いと一人では組み立てるのは難しいかも知れません。
でも、ちょっと手伝ってあげれば、恐らく小学1、2年生でも作れると思います。
レゴBOOSの楽しいのは、どちらかと言えばプログラミングなのですから。
各パーツは、「ムーブハブ」と呼ばれる大きなブロックを除けば、どれも通常のレゴパーツなので、工夫次第で色々なアレンジが出来ます。
恐らく、オリジナルロボットなどを作って、ネットにアップするような人も出てくるでしょう。
パーツの多い分、BOOSTのがちょっと難易度が高いかも知れませんが、組み立てに時間が掛かる点を除けば、大きな違いではありません。
プログラミング媒体は基本的にタブレット
BOOSTもWeDoも、iOSや、Android、Windowsに対応しています。
注意しないといけないのは、BOOSTの対応Windowsは10だけですから、Windows7等のパソコンはOSをアップデートする必要があります。
古いPCを子供に使わせようと思ってる方は注意して下さい。
プログラミングの為のアイコンとスタートが変わった
BOOSTのiPadやスマホを使ったプログラミングは、従来のWeDoや、マインドストームEV3の様にプログラムのアイコンを並べて行います。
これまでと違って、プログラムを幾つも並べておき、画面右上の再生ボタンを押すことで、一斉にスタートさせたり、パッドをラジコンの様に使ってBOOST車を動かすこともできます。
例えば、振動をスタートキーにするアイコンもあれば、色を判別してスタートするアイコンも有るので、同時にスタートさせることにより、振動を感知すれば握手と捉えて挨拶をしたり、色や物を感知すれば逃げるように動いたり等も出来ます。
それぞれのアイコンは、WeDoよりも直感的に分かり易くなっており、その点では進化しているように感じます。
それぞれの動作には数値が埋め込まれており、アイコンをタップすることで「何度回転」など、細かい設定を行えるようになっています。
WeDoではこの数値部分が切り離せる様になっており、バリエーションを加えることの出来るパーツも在ったのですが、多くの場合、組み合わせることの出来ないパーツであったりする為、分かり辛くしていました。
参考までに、EV3ではこの数値部分が3つも持っていることで、回転する速度等も調整出来るようになっています。
EV3はそれだけではなく、C言語やJava、Androidなど、幾つかのプログラミング言語を使用できるプログラムブロックというものたあり、奥の深さを持っています。
パソコンでもプログラミングして動かせるEV3はWeDoやBOOSTとは別格と言えるでしょう。
総じてみると、BOOSTは、WeDoより新しく分かり易い、小学生3年生から6年生向けプログラムと言うことになります。
各機能パーツ
先ず、ハブと呼ばれる心臓部ですが、このパーツ1つでBluetoothによる送受信と、単4電池×6本、振動センサー、チルトセンサー、モーターを持っています。
この点、モーターや傾きセンサー等が分かれていたWeDoの方がハブが小さいです。
ただ、傾きセンサーは、小さな部分だけの傾きを測りたいのなら分離していることが重要ですが、殆どの場合はレゴ全体の傾きを感知出来れば良いので、逆にハブと一体化している方が配線の手間や、無駄な配線が無くなって、良くなった言って良いでしょう。
しかも、接続する為のポートは2つしか無いので、BOOSTのチルトセンサーや、モーターを内蔵したハブの方が多く動作を行う事ができます。
モーターについては、内蔵した1個と、ケーブルで繋ぐモーターの2種を使うことが出来るのです。
BOOSTのが多くの動作、センサーの組合せを使うことができます。
ただ、WeDoでは、Wハブと言って、ハブを2つ同時に使ってプログラムを組むことも出来るようです。
BOOSTが同じ様な事が出来るのか、未だ判っていません。
テキスト・組み立て説明図
WeDoは教育用ということで、教師用、生徒用のガイドやテキスト、デザインライブラリも用意されています。
はっきり言ってWeDoはかなりの充実度です。
その点、BOOSTもいずれ出来てくくるのでしょうが、未だ最初の5種のユニットマニュアルしか有りません。
5つのユニットを作っている内に出てくると良いですね。
作ってみた感想
WeDoは授業形式で進行して行くようになっています。
もちろん、機能やプログラムを使えば様々な事ができるでしょう。
しかし、基本的には課題が与えられ、それを1つ1つクリアして行くことで、自分で色々な事ができるようになるようになっているのです。
どちらかと言うと、学校の授業で使うように用意されているのです。
それに対しBOOSTは、喋って挨拶するロボットやミルクで喜ぶ猫、音楽を演奏できるギターなど、最初から楽しむ為のキットが用意されているのです。
これがどういうことかと言うと、
WeDoは誰かが教えてあげたり、子供自身がWeDoに興味を持ってすすんで遊ぶような特異な子で無い限り、埃を被ってしまう恐れがあると言う事です。
それに対し、BOOSTは、子供が作って楽しむことのできるキットが用意されているので、子供自身が一人で遊んで楽しむようになるのです。
まとめ
まあ、必ずしもそうでは無いのですが、私の判断ではこうなりました。
WeDo2.0は、誰かが教えてあげて初めて使える教材キット
BOOSTは、子供が一人で楽しみ、自然にプログラミングも覚えてくれるキット
WeDoは様々なカリキュラムも用意されているので、使い倒せばとても良いキットだと思います。
しかし、をのテイストは教材であり、子供が進んで楽しむにはちょっと弱いところがある。
それの対し、BOOSTは、教材としての性格が弱く、ガイド等も用意されていません。
その代わり、子供が面白そうに感じ、自ら進んで遊ぶキットであると思います。
我が家の場合
で、我が家はやっぱり(現時点では)BOOSTが良かったなと思っています。
だって中々教えてられないですし、これだけ子供の気を引く物があふれている中、WeDoに興味を持って子供が遊ぶなんて事は無いのですから。
はっきり言って、買ったWeDo1.0は埃を被ってしまっています。もちろん2.0ならもっとパワーがあるのですが、それでも結果は変わらないでしょう(^_^;)
どちらも、ただのプログラミング学習では無く、自ら設計し、作って動かすという、高度な学習を出来るキットとして優秀なので、是非、お子さんに買ってあげて、出来たら教えたり、一緒に楽しんであげて下さい。
BOOSTを2台買って対戦ゲームとか、絶対楽しいはずです(*^。^*)
[…] プログラミングは、レゴWeDoやレゴBOOSTで経験しているので、かなり簡単でした。 […]